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Juniper MXシリーズ vMX (virtual MX)
Juniper vMXの概要
vMXは、x86サーバー上でソフトウェアとして実行するために最適化された、真のMX シリーズ 3D ユニバーサル エッジ ルーターです。そのキャリアクラスのルーティングとネットワークに特化したサービスを提供するDevOpsスタイルにより、サービスプロバイダや企業は迅速かつ経済的に要件を満たすことができます。
用途
- クラウドCPE、クラウドPE、サービスチェイニングGW
- ルートリフレクター、データセンターGW、ブランチルーター、検証環境
- VPC GW、VXLAN GW
アーキテクチャと主要コンポーネント
vMXは、VCPとVFPで構成された標準のx86サーバーで動作します。100Mbps、1Gbps、10Gbps等のライセンスソフトウェアとして提供されます。
仮想ルーターのメリット
x86環境で導入可能
- ハードウェアコスト低減
- 高価な保守部品が不要
- 設置ファシリティの制約から開放
- ハードウェア保守に特別なスキルが不要
初期投資が抑制可能(スモールスタート)
将来需要を見越した大がかりな初期設備投資が不要なため、スモールスタートができます。加えてビジネス拡大に応じて増強が行えますので、投資と収益のバランスがとりやすくなります。
投資リスクの低減
市場の変化により需要が減少した場合でも、x86サーバや仮想ルーターのライセンスは多目的への転用が容易ですので、資産が無駄にならないよう投資を保護できます。ジュニパーの場合、パーペチュアルライセンスとサブスクリプションライセンスの2種類をご用意しておりますので、サブスクリプションの場合、更新をストップすることで支出を止められます。
新しいサービス用に素早く利用可能
仮想ルーターを使用すると、既存の物理ルーターの設定等を変更せずに、新たなサービス用にルーター機能を迅速に立ち上げることが可能です。
サービスチェイニングが容易(NFV)
オーケストレーションツールを使用することにより、ファイアウォール、ロードバランサ、キャッシュなど他の仮想化されたネットワークエッジ機能と同じくサービスチェーンを動的に作成できます。自動化により手動介入が不要になり、仮想サービスの導入時間が大幅に短縮されます。
Juniper vMXの特徴
優れた互換性と一貫性
vMXは、MX物理ルータと同じJunos OSとJunos Trioチップセットマイクロコードを利用しているため、MXシリーズとの完全な互換性と相互運用性があります。また、vMXとMX間の運用の一貫性が保たれますので、検証や導入にかかる時間とリスクも軽減されます。
- 既存ジュニパーユーザーは新たなトレーニングが不要
- vMXでスタート、高度な転送処理が必要になったらMXへ移行も柔軟に可能
キャリアクラスのルーティング
vMXは、MXとほぼ同じ機能が利用できる真のキャリアクラス ルーターです。これら機能には以下が含まれます。
- 豊富なIPv4/IPv6機能
- L2(VPLS、L2VPN、およびEVPN)
- L2.5/MPLS(CoS/QoSを使用したLDP、RSVP、P2MP LDP、およびRSVP)
- L3(CoS/QoSを使用したユニキャストおよびマルチキャストL3VPN)でのVPN サポート
- 様々なマルチキャスト技術術(PIM、IGMP、MLD、マルチキャストGRE)
スケールアウトモデル
ネットワークの成長に合わせて、vMX ではデータプレーンとコントロールプレーンを効率よく個々に拡張でき、非常に大規模なフォワーディングテーブルや大量のフローに対処できます。
俊敏なサービス導入と変更
vMX は、標準のx86ベースのサーバーに簡単に配備できるため、通常は物理ルーターに関連して必要となる広範囲に及ぶファシリティやプラットフォーム認定プロセスをなくすことができます。よってサービスの需要予測と実需の格差に対し、システム容量をきわめて簡単に増減できます。
Juniper vMXが適合するケース
転送性能よりコントロールプレーン処理のスケールが求められる場合に最適
ネットワーク機能がデータセンターに集中化されている環境
他顧客とのサービス分離が望まれる場合
- 特定顧客向けハイバリューサービス
- ベストエフォートサービスからの分離
具体利用例
新しいアプリケーション
- クラウドCPE(vCPE)
- クラウドPE(vPE)
- サービスチェイニング GW
- VPC GW、VXLAN GW
従来用途の置き換え
- ルートリフレクタ
- DC GW、SDN GW
- ブランチルーター
- ラボやPoC環境
Juniper MXシリーズの概要
業界最高クラスのシステム容量、密度、パフォーマンスを、他社の追随を許さないシステム寿命と共に提供する、SDN 対応ルーティング プラットフォームの強力なポートフォリオです。MX シリーズ ルーターは、サービス プロバイダ、クラウド事業者、および企業にとって、デジタル変革の鍵となるものです。
無停止ネットワーク機能の実装、最大80Tbpsまで拡張可能な処理能力、400Gイーサネットポート対応といった特長により、高いパフォーマンス・可用性が求められるクラウド時代のネットワーク環境に対し、長期投資保護に必要な能力を提供します。
Juniper MXシリーズの特徴
柔軟性の高い構想広域ネットワーク伝送(MPLS/MPLS-VPN)
ラベルスイッチング技術「MPLS」にり転送処理と経路計算を別々に実行し、切り替え速度をミリ秒レベルに高速化。従来に比べ柔軟なネットワーク構築が可能になり、またMPLSベースのセキュアなネットワークサービス「MPLS-VPN」も提供可能になります。
VPLS (Virtual Private LAN Services)
ルーターをMPLS-VPNでつなぎ、ひとつの巨大なL2スイッチに構成し、広域イーサネットサービスを実現。IPアドレスを変更することなくデータセンター間で仮想サーバの移動が可能となります。
EVPN (Ethernet VPN)
広域イーサネット技術としてVPLS技術を拡張したEVPNは次世代のデータセンター間L2接続技術としても注目をあびています。
- MPLS/BGPといった従来技術を踏襲することで導入が容易
- MAC learning / advertisementのポリシーコントロールが可能
仮想ルーターの耐障害性を大幅に向上
ジュニパー独自の技術であるロジカルシステム(Logical System)によりシャーシーやインタフェースを仮想化し、完全に独立した仮想ルーターとして利用可能です。
- 1つの物理シャーシーに複数サービス、複数ネットワークを収納可能
- 迅速なサービス提供と低コスト化が可能
- ネットワークが論理的に完全分離されるため特定顧客向けプレミアムサービスを実現
- 障害時、仮想ルーターは互いに影響を及ぼさないため仮想環境の耐障害性が向上
複数のルーターをまとめて1台として運用
バーチャルシャーシー(Virtual Chassis)機能により複数のMXルーターを仮想的に1台のルーターとして動作させることができます。管理対象デバイス数の削減により管理者負担と利用効率を大幅に向上させることができます。
- リアルタイムなステート同期
- 分散冗長により1台の筐体に故障が発生した場合においても別筐体が通信を引き継ぎフォワーディングを継続
- スケーラブルな拡張
- GRES/NSRをサポート
無停止ルーティング
ソフトウェア更新時、万一の故障時も瞬時に処理を切り替え、継続しますのでネットワークにダウンタイムが生じません。
NSR (Non Stop Routing)
ルーティングエンジン間(マスター/バックアップ)でインターフェース情報やプロトコル、経路情報などの全データベースを同期。マスターRE故障時には瞬時にバックアップREが処理を引き継ぎますので、セッションダウンも発生しません。
Unified ISSU
OSのバージョンアップ時にも無停止ルーティングを継続する「ISSU」機能をサポート。
JAM(Juniper Agile Deployment Methodology)
新しいラインカードを追加するには、ラインカードをサポートするJunos OSへのアップグレードが必要になり、それまで利用していたサービスへの影響を確認するために膨大な検証工数と時間を要していました。
JAMでは、ラインカードの稼働に必要なドライバー・パッケージのみ提供されますので、Junos OSをアップグレードすることなく新しいラインカードをスピーディーに導入できるようになり、カード増設にともなうリスクが最小化されます。
Juniper製品ラインナップ
Cloud grade & Scale up
ダウンロード資料
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x86環境で使えるキャリアグレードの仮想ルーターでイノベーション実現月刊テレコミュニケーション2016年1月号に掲載されまた記事をPDFの形式でダウンロードいただけます。
Juniper MXによるDDOS攻撃対策
変化する脅威に対応するために進化した |
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ジュニパーが提唱する先進のネットワーク、 |