Juniper MXシリーズ MX10008

Juniper MX10008の概要

5G ユニバーサル ルーティング プラットフォームである Juniper MX10000シリーズには、13Uで19.2TbpsのMX10008、21Uで38.4TbpsのMX10016がラインナップとして用意されています。専用のTrioシリコンを搭載したこれらのプラットフォームは、スロットあたり最大2.4Tbpsを実現する高密度の10GbE、40GbE、および100GbEインターフェイスに対応し、将来的には400GbEインターフェイスをサポートするよう設計されているため、長期にわたり投資保護に必要な容量を提供します。

モジュラー型ソリューションによりサービスプロバイダーとクラウド事業者は、データセンター、ビジネスエッジ、およびクラウド市場にわたって、トップクラスのネットワークを構築することができます。また、ほぼ無限のデータプレーン プログラマビリティを有しており、将来のネットワークイノベーションを実装する許容性を備えています。

用途

  • ビジネスエッジ(スタンドアローンPE、仮想PE、ユニバーサルエッジ)
  • データセンターエッジ(分散Web 2.0、XaaS、Telco Cloud、Direct DCアクセス )
  • サービスプロバイダー バックボーンコア

Juniper MX10008の特徴

優れた拡張性と高密度

シャーシあたり19.2Tbps、単一シャーシで最大192個の100GbEインターフェイス、192個の40GbEポート、または768個の10GbEポートをサポートします

無停止のサービス可用性

キャリアグレードのJunos OSをサポートし、あらゆるネットワーク条件下での完全冗長アーキテクチャによりノンストップサービスの可用性を実現します

簡素化された運用管理

管理アプリケーションにより、ストリーミング テレメトリ データを受信し、SDN 環境向けに高度なプロトコル分析を提供できます。また、OpenConfigのサポートとYANGベースのデータモデルは、事業者の様々な使用事例に対応します

高い電力効率

小型のフォームファクタで高度な省電力機能を提供し、OpExを抑制し、並外れた効率を実現します

投資保護

長期的なトラフィックとサービスの成長に対応するクラウドグレードの拡張性を備えています

Juniper MX10008データシート

Juniper MX10008の製品仕様

サイズ(RU) 13RU
システム容量 19.2Tbps
ファブリック性能/スロット 2.4Tbps
冗長性 電源、FAN、RE、SFC
ポート数  
1GE -
10GE 768
40GE 192
100GE 192
MICスロット数 -
MPCスロット数 8
電源タイプ AC/DC

Juniper MXシリーズの概要

業界最高クラスのシステム容量、密度、パフォーマンスを、他社の追随を許さないシステム寿命と共に提供する、SDN 対応ルーティング プラットフォームの強力なポートフォリオです。MX シリーズ ルーターは、サービス プロバイダ、クラウド事業者、および企業にとって、デジタル変革の鍵となるものです。

無停止ネットワーク機能の実装、最大80Tbpsまで拡張可能な処理能力、400Gイーサネットポート対応といった特長により、高いパフォーマンス・可用性が求められるクラウド時代のネットワーク環境に対し、長期投資保護に必要な能力を提供します。

Juniper MXシリーズの特徴

柔軟性の高い構想広域ネットワーク伝送(MPLS/MPLS-VPN)

ラベルスイッチング技術「MPLS」にり転送処理と経路計算を別々に実行し、切り替え速度をミリ秒レベルに高速化。従来に比べ柔軟なネットワーク構築が可能になり、またMPLSベースのセキュアなネットワークサービス「MPLS-VPN」も提供可能になります。

VPLS (Virtual Private LAN Services)

ルーターをMPLS-VPNでつなぎ、ひとつの巨大なL2スイッチに構成し、広域イーサネットサービスを実現。IPアドレスを変更することなくデータセンター間で仮想サーバの移動が可能となります。

EVPN (Ethernet VPN)

広域イーサネット技術としてVPLS技術を拡張したEVPNは次世代のデータセンター間L2接続技術としても注目をあびています。

  • MPLS/BGPといった従来技術を踏襲することで導入が容易
  • MAC learning / advertisementのポリシーコントロールが可能

仮想ルーターの耐障害性を大幅に向上

ジュニパー独自の技術であるロジカルシステム(Logical System)によりシャーシーやインタフェースを仮想化し、完全に独立した仮想ルーターとして利用可能です。

  • 1つの物理シャーシーに複数サービス、複数ネットワークを収納可能
  • 迅速なサービス提供と低コスト化が可能
  • ネットワークが論理的に完全分離されるため特定顧客向けプレミアムサービスを実現
  • 障害時、仮想ルーターは互いに影響を及ぼさないため仮想環境の耐障害性が向上

複数のルーターをまとめて1台として運用

バーチャルシャーシー(Virtual Chassis)機能により複数のMXルーターを仮想的に1台のルーターとして動作させることができます。管理対象デバイス数の削減により管理者負担と利用効率を大幅に向上させることができます。

  • リアルタイムなステート同期
  • 分散冗長により1台の筐体に故障が発生した場合においても別筐体が通信を引き継ぎフォワーディングを継続
  • スケーラブルな拡張
  • GRES/NSRをサポート

無停止ルーティング

ソフトウェア更新時、万一の故障時も瞬時に処理を切り替え、継続しますのでネットワークにダウンタイムが生じません。

NSR (Non Stop Routing)

ルーティングエンジン間(マスター/バックアップ)でインターフェース情報やプロトコル、経路情報などの全データベースを同期。マスターRE故障時には瞬時にバックアップREが処理を引き継ぎますので、セッションダウンも発生しません。

Unified ISSU

OSのバージョンアップ時にも無停止ルーティングを継続する「ISSU」機能をサポート。

JAM(Juniper Agile Deployment Methodology)

新しいラインカードを追加するには、ラインカードをサポートするJunos OSへのアップグレードが必要になり、それまで利用していたサービスへの影響を確認するために膨大な検証工数と時間を要していました。
JAMでは、ラインカードの稼働に必要なドライバー・パッケージのみ提供されますので、Junos OSをアップグレードすることなく新しいラインカードをスピーディーに導入できるようになり、カード増設にともなうリスクが最小化されます。

Juniper製品ラインナップ

Carrier grade & Scale up

Cloud grade & Scale up

Scale out & Distributed

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