Interop Tokyo 2024 出展レポート

イベント出展

1.イベント・ブース概要

今年は天候にも恵まれ、来場者は3日間合計で124,482名(主催者発表)となりました。
コロナ禍も一段落し、人と人が直接コミュニケーションを取れるイベントはワクワクしますね!

弊社は、ジュニパーネットワークス社(以下、ジュニパー)のブース内で展示をいたしました。
メインエントランスを抜けてShowNetスペースを通過すると、そのすぐ先がジュニパーのブースです。

2.展示内容

フルクラウドでセキュアな社内ネットワークを実現!Mist NACソリューション

クラウド?セキュア?Mist?NAC?
一見、専門用語の羅列のようですが、それほど難しいものではございません。
お伝えしたいポイントを2つに絞って解説いたします。

①Mist・クラウド

Mistとは、ジュニパーが提供するクラウド管理型のWi-Fiソリューションです。

Wi-Fiの運用で次のような困りごとはありませんか?

  • システムエラーはないがユーザーからつながりにくいと言われる
  • 結果、何が原因なのかよくわからない
  • 特に電波が不安定なエリアがある
  • オンプレミスコントローラーのOSアップデートに工数がかかる
  • 運用管理者のリソースが足りない

Mistは自営のAIエンジンを備え、下記のメリットを提供いたします。

  • ネットワークユーザーの体感品質を見える化し、自動で最適な電波環境に調整
  • トラブルに対して自動でパケットキャプチャを行い、ログ解析・根本原因分析・対処方法の提示を実施
  • 管理機能はすべてクラウドで提供。オンプレミスコントローラーの設計・設置・キャパシティ管理は必要なく、バージョンアップの手間が掛からない。

これまで管理が煩雑だったネットワーク運用の一部をAIが自動で対応してくれるとても便利な製品です。

②セキュア・NAC

NAC(ネットワークアクセスコントロール)は、セキュリティソリューションの一つとして、昨今注目が高まっている機能です。予め認められたユーザー・デバイスのみにアクセスを許可し、ロールに応じてアクセスできる先を限定することができるソリューションです。

ネットワークのゼロトラスト化は進んでいますか?

昨今、リモート環境とオンプレ環境の併用により、ネットワークの境界を隔てずにセキュリティを担保する手法「ゼロトラスト」の注目が高まっています。ゼロトラストのポイントの一つとして、もし社内端末がマルウェアに感染しても被害拡大を最小限に抑える対策が必要となります。

Mistの拡張機能であるMist Access Assurance(MAA)を用いると、NACのテクノロジーに基づく以下のセキュリティ機能を導入いただけます。

  • Entra IDやOktaなどクラウドIDサービス(IDaaS)と連携し、定義したロールベースのアクセスポリシーによるセグメンテーションを実施
  • Mistのクラウドで一元的に提供される機能であり、複雑なオンプレミスシステムの設計や導入構築、運用は必要なし
  • 802.1x認証非対応IoTデバイスの認証にも対応

今回弊社ブースでは、このMAAのデモを実施させていただきました。
MAAを活用して、お客様にゼロトラスト環境の実現をご提案したいと考えています。

<弊社展示ブース>  MAA展示パネル>

3.AIとネットワーク

今回ジュニパーのブースでは、AIにまつわる2つのキーワードが掲げられました。

①AI for Networking
②Networking for AI

一見するとよく似た概念に思われますが、どのような違いがあるかご存じですか?

①AI for Networking

直訳すると“ネットワークのためのAI”。今回弊社が展示したMistはまさにネットワークのためにAIを活用するソリューションです。従来は人が対応していたログ解析、障害切り分けをAIが自動且つ正確に実行します。近い将来、問題の対処までAIが自律的に行う世界が訪れるかもしれません。

②Networking for AI

近年ブームになっている生成AIサービスを支えているネットワーク基盤、つまり“AIのためのネットワーク”です。
ジュニパーは長年培ってきたEthernetの技術を使って、オープンな規格でローコスト、ハイスケーラビリティ、低遅延のネットワークを提供できます。

今回ジュニパーのブースでは800Gネットワークを構成するQFX5240-64ODが動態展示されており、同じ会場内のIPAブース、ShowNetとの相互接続デモンストレーションが行われていました。ちなみに、この機種はネットワークインフラ(AIインフラ / データセンター)部門でグランプリを受賞しています!

<Juniperブース> <IPAブース>

2つの言葉は異なりますが、ジュニパーはネットワークのためにAIを活用する場合でも、AIのために最適なネットワークを構築する場合でも、ユーザーに対して大きな価値を提供することが共通しています。

4.おわりに

ご来場いただいた沢山の皆様と会話をさせていただきましたが、ほとんどの方から「AIでネットワーク運用の自動化をして、負荷が軽減できると嬉しい」というポジティブな声をお聞きすることができました。弊社としても、運用が便利になるAIの活用を引き続き追いかけていきたいと思います。

今回の展示内容に関して“個別で詳しい話を聞きたい”、“デモをしてほしい”、“PoCに協力してほしい”、などのご要望がございましたら遠慮なく弊社までお申し出ください。

以上

Interop2024ブースステージ講演資料ダウンロードはこちら

今回Interop2024 Juniperブース内のステージで発表した資料を
以下よりダウンロードできます。
ぜひご一読ください。 


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